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2007/12/29 仮オープン

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このホームページは、ワールドドロームを主催するRC World誌編集部とは無関係に、一参加者である都築由浩個人が開設しています。
著作権は都築由浩及びそれぞれの筆者・撮影者にあります。
商用・無償を問わず、転載には許可が必要です。






ここで紹介しているノウハウは「ドロームを十分楽しむためにはこのくらいは必要」程度のレベルです。各カテゴリーでトップを争うためのノウハウではないのであらかじめご了承下さい。


インディカークラスは、タミヤ製F103LシャシーとクロスファイアーフォースINDYの2車種だけが使用できます。
これらのシャシーはF1やルマンカーを再現した他のシャシーよりロングホイルベースになっており、通常のF103やファイアーフォースを使用することはできませんのでご注意下さい。

タミヤF103Lは、94年頃に当時のインディカーを再現するために作られたF103のロングホイルベースシャシーで、専用メインシャシーとアッパーデッキが使われ、当然インディカーのボディも専用品となっています。
残念ながら現在はメーカーでは生産されておらず、ショップでの在庫を探すか、あるいはワールドドロームオフィシャルサイトで必要なパーツを調達してF103からコンバートするしかありません。

クロスファイアーフォースINDYは2003年から使用できるようになったニューシャシーです。

上の画像をクリックすると別ウィンドウに大きな画像が表示されます。
よく見るとロール規制のためのスプリングが4本も使用されており、ロール方向をかなり堅めているのがわかります。
カーボンシャシーなど、F103Lに比べて遙かにたくさんのオプションパーツを使用することができます。また、このシャシーはバッテリーが縦積みでき、フロントタイヤのアライメントも左右独立して調整できる点が強みといえます。
しかしながら車重が重い(このシャシーでF103Lに比べて30gから40gも重いそうです)のが欠点です。
2003年の走りをみた範囲では、スピードこそF103L勢に劣っている物の、ライントレースなどは安定していて操縦しやすそうでした。セッティングが進めばいい勝負をするようになるのではないでしょうか。


ドローム仕様といってもこのクラスは使える部品がそれぞれのメーカー純正オプションに限られていますのであまり目立ったことはできません。
ただ走る速度が速度なので、いつも以上に基本にそって正確に、ガタを少なく、サス類の動きをスムーズに組み立てる必要があるだけです。

インディカークラスに関しては、ドロームのオーバル走行を満喫できるか否かは、タイヤで決まる言っても過言ではありません。ストックカーやスーパートラッククラスと違い、インディカークラスはタミヤ製インディカー用ホイルを使用せねばならず、最高のグリップを発揮するアメリカ製の完成品キャプドタイヤが使えないためです。これに関するノウハウは、『タイヤの製作』で詳しく解説します。

あとはストックカーやスーパートラックと同じように、リアアクセル周りの組み立てに気を遣わなければなりません。組み立てた後、タイヤを着けてモーターを外した状態でリアアクスルが出来るだけ軽く回転するように、ベアリング支持部の微調整をしながら組み立てて下さい。

インディカークラスに許されている空力付加物といえばタミヤ標準の前後のウィングということになります。
F103L用のウィングには前後共に、オーバルコース用の小さなものとロードコース用の大きなものが市販されていて、レギュレーション上はどちらを使っても構いません。
多くの選手が前後共オーバル用の小さなウィングを選択しますが、中には大きな翼端板による直進安定性の向上を狙ってロードコース用のウィングの跳ね上げ部分をカットして使用する選手もいます。
また、スケール感向上のためのボディの改造は認められることがほとんどですので、リアタイヤ前(サイドポンツーン後端)の部分を、よりドラッグの少なそうな実車CARTのそれに似せた形状にしている選手もいます。
実車CARTの再度ポッド後端の形状については、都築由浩ホームページの『レース観戦雑想記』の中にCARTもてぎ戦で撮影してきた画像がありますので参考にして下さい。

セッティングですが、F103Lではロール方向はあまり規制せずにピッチングを堅めにするのが基本だそうです。リアの剛性を高めるためにTバーを2枚重ねにして使用する選手もいます。
その他一般的なポイントは『セッティングとテスト走行』の項も参考にして下さい。
筆者はこのクラス参加したことがないので、一般的なこと以上はよくわかりません。


ワールドドロームが開催されるオーバルピストは、非常に特殊な表面処理が施された路面です。
グリップ感そのものはわりとあるのですが、周辺の地面が非常に粒子の細かい赤土で、この埃がコース内に敷き詰められているために、スポンジタイヤのグリップは2周くらいしか持ちません。
このため、プロテンシャシーでの参加者のほとんどはアメリカ製の(JECO社やBSR社製)キャプドタイヤを使っています。
ただ、これらのタイヤはプロテン用ホイルに接着されて販売されているため、F103系のシャシーには使用できません。特にF103Lのワンメイクとなるインディカークラスでは、これは重大な問題です。
そこで考えられたのが、タミヤホイルに接着したスポンジタイヤを最新のツーリング用ゴムタイヤでキャップドする方法です。

右の画像はその具体的な構造です。
ツーリング用タイヤは、かならずメッシュ入りを用意して下さい。メッシュなしのタイヤでは、超高速回転の遠心力に耐えられず、スポンジタイヤからはがれて浮き上がってしまいます。
(この、「遠心力によるはがれ」は、タミヤのキャップドラバーを使った場合にも起こります)
このタイヤのトレッド面だけを切り取って(タイヤ全体を裏返すと切りやすいと思います)、タイヤセッターで溝を掘ったスポンジタイヤに張り付けます。
接着にはタイヤ接着用瞬間接着剤を使います。スポンジタイヤはその構造上、瞬間接着剤が内部まで染み込んで硬くなってしまうことはありません。それよりも、上の遠心力に対抗できるように、しっかりと貼り付けることを心がけて下さい。
ホイルにはインディカー用ホイルを使うことをお勧めします。スポンジタイヤのハイトが低くなり「ちぎれ」を防止できるし、なによりもインディカー用ホイルにはプロテン用スポンジタイヤが使えます。(インディカークラスではレギュレーションでインディカー用ホイルを使うことが定められています)
リアタイヤには柔らかいコンパウンドを、フロントタイヤには硬いコンパウンドを、スポンジはゴム質のものを選ぶとよいようです。
インディカークラスでは、フロントタイヤはスポンジのまま使う選手もいます。埃が付いて曲がらなくなってくるところがかえっていいそうですが、これは前後のバランスの問題です。あまりにリアのグリップが勝ちすぎてしまうとコース外にジャンプ! ということもありえますので筆者はあまりおすすめしません。

しかし実は筆者はこのタイヤ使ったことはありません。
昨年はフロントにスポンジタイヤをタミヤM2ラジアル60Dでキャップドしたものを使いましたが、後輪はライドF1用ラバータイヤを使いました。
これはグリップ感はよかったのですが、径が小さいために指数が大きく出来ず、トップスピード不足に悩むことになりました。
そんなわけで『タミヤホイルを使うならこの方法しかない』ということはわかっているんですけどね。