R/Cカーの走行が終わった後のバッテリーは、下図の左端のような状態になっています。すべてのセルが満充電の状態からスタートしたとしても、セルの製品誤差のせいで、走行終了時の各セルの残容量は同じではありません。
ここから放電器をかけるのですが、下図中央の状態ですでに一つのセルが空っぽになってしまっています。本来はこうなるまえに放電をストップしなければいけません。
さらに放電しようとすると、図の左端の状態になってしまいます。容量が残っている五つのセルから、空になったセルに、本来とは逆の方向に充電されてしまうのです。
こうなると、逆に充電されたセルは他のセルにとって大きな電気抵抗となり、パック全体としては非常に性能の落ちたバッテリーになってしまうのです。

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