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Profile
Main Chassis :
2.6mm Gold Carbon
Front Upper Deck :
1.5mm Gold Carbon
Center Upper Deck :
1.5mm Gold Carbon
Rear Chassis :
1.5mm Gold Carbon
Rear Upper Deck :
1.5mm Gold Carbon
Front Body Support :
2.6mm Gold Carbon
Motor :
27T Drome Rebuildable Stock
Retio /Practice:
75t / 52t = 1.44
Retio /Final:
75t / 51t = 1.47
GarPike Type05
45度バンクを持つハイバンクオーバルで行われる超ハイスピードレース『WorldDrome』のために一から設計・製作した完全自作シャシー。
空力効率を優先し、空気流路を確保するためにシャシー全幅を小さく、サーボも縦置きとして設計。シェイクダウン走行から設計者も驚く高速安定性を披露した。



筆者のR/Cカー趣味の中でもっとも大きな位置を占める『WorldDrome』。年に一度のそのレースには、楽しみとして自作車を投入しています。
昨年までのZeroDromeにかわって2005年に新たに設計したのがこのGarPike。
名前はレース終了後に付けたものですが、南米原産の淡水の古代魚です。特に理由があったわけではなく、格好いいから。


シャシーのほぼ真上からの画像です。
レースの決勝が雨の中の走行で、シャシーがどろどろになってしまったのでメカ類は取り外し、清掃した後に撮影したものです。
このシャシーの設計上のポイントはなんといってもシャシー全幅を小さくすること。ボディとの間にポリカーボ製のウィング形状の空力付加物(以後サイドポンツーン)を取り付けることで、フロントのリフト防止のために吸い込んだ空気をボディ内に流すことなくシャシー下面だけで処理しようとしたものです。これにより前作ZeroDromeよりも大量の空気をシャシー下面に流すことができ、空力効率が向上できると考えました。

上の画像で、前後のアッパーデッキを繋ぐトルクロッドがわかるでしょうか。
このトルクロッドが、シャシー全体の中心線上に位置します。すなわちリアセクションのロール中心となるTバーが、車体右側(画像では上側)にオフセットされているのです。これもシャシーの全幅を狭くするための設計で、このためリアセクションをコントロールする3本のダンパーも全て車体右側にずらして配置されています。

右画像が前作ZeroDromeとこのGarPikeの空力的な考え方の違いです。まあ実際にはこんなに都合よくは流れてくれていないでしょうが、要するにこのシャシーではボディ内に流れ込む空気量を減らし、できるだけシャシー下面を流すようにしたかったのでした。

シャシーの材料はひろさかのゴールドグラファイト材を使用しました。
以前からアルミパーツをゴールドにアルマイト加工していたし、今年はボディもゴールドを基調色にしようと思っていたので、それに合わせたのです。
このカラーグラファイトは表面が不導体でノイズに対しても効果があるという気もします。
ノイズ対策といえば、このシャシーではアンプを車体左側のサイドポンツーン上−−つまりポリカーボ部品の上−−に設置します。カーボンシャシーの上にアンプと受信機を両方マウントするよりははるかにノイズに強くなるはずです。

こちらはノーズ裏面の画像。
ボディ前端に密着するウレタンバンパーの下面から吸い込んだ空気は、メインシャシーとアッパーデッキの間を塞ぐ透明のポリカ製エアスプリッターでシャシーの左右に分けられ(左画像上)デフレクターによってサイドポンツーンの前に流されます。(左画像下)
この空気の流路を左右両側に確保するために、サーボは立てて搭載する形になりました。
ちなみにサーボの前方にあるポリカのステーっぽい物は、AMBマイポンダーを少しでも高い位置に設置するためのステーで、レース現場でポンダーの感度が低いと言われて急遽取り付けた物です。

フロントサスペンション回りはほぼアソシRC-10L用のものを流用しています。アッパーアームはZeroDromeから流用したアルミ製ですが。


これまた巨大なディフーザーは5セクションに別れています(ページ上端の真上からの画像参照のこと)。
左右のセクションは車軸下側の空気全てを後ろに流すように設計されています。これが効果があるかどうかは疑問ですが、まあ、気持ちの問題と言うことで。


上の画像は予選走行前の充電中に撮影した物。
雨が降っていたため、アンプと受信機には防水加工が施されています。
アンプが設置されている左側のサイドポンツーン全体をビニールテープで密閉して水の侵入を防いでいるのです。なにせ現代の電動RCカーにおいて最も水に弱い部品がアンプなので。
受信機(画像では赤い充電ケーブルに隠れて見えませんが)に関してはコネクター差し込み部とクリスタル部分をビニールテープでカバーしただけ。あとはケースの合わせ目部分に薄くグリスを塗っておけば防水は十分です。

この状態で設計した本人がびっくりするほどの安定した走行を見せてくれたのですが、スピード的にはまだまだ上がりそうなので、来年以降さらに低ドラッグ化を狙った改良を行うことになります。