2001年の秋、RCワールド誌とOSエンジンが主催で4stのGPツーリングカーによるNASCARスタイルのオーバルレースが行われるという情報が入ってきました。同時に、そのレースで使用するマーシャルカーの製作をAORcが頼まれた、とも。
以前からCART観戦のためにツインリンクもてぎを訪れるたび、アメリカからきているセイフティトラックチームの格好良さに惚れ惚れしていた筆者は、メインとなるセイフティカーではなく、『セイフティトラック』の製作を買って出たのでした。
ベースとなったのはHPI社製の DODGE RAM TRUCK 。セイフティカーが DODGE VIPER なのでメーカーを統一したのです。
02年モデルからは機能が増え、飛行機用の5chプロポを使用して操作することになりました。
上画像のボディは2002年の第二回開催にあたって新造したもので、01年ヴァージョンとは細部が異なっています。ここではこの02年ヴァージョンを紹介します。
またクレーンアームの詳細はシャシー紹介のページに譲ります。
さて、セイフティカーといえばやはり右画像の電飾でしょう。
ロールバーはクラッシュなどのことを考えるとそれなりの強度が必要なので2mm厚のポリカ板を曲げて作りました。
電飾のカバーは100円ライターをカットして作ってあります。
電飾のための配線は全部で六本必要でした。それを左右に三本ずつに分けて、ロールバーの内側にシューグーで接着して這わせてあります。
ロールバーに『1』とあるのは、新造したこのボディを1号車、クラッシュで痛んでしまった01年ヴァージョンを2号車として使用したためです。
その電飾をコントロールするのが、AORcが開発したこのインテリ電飾回路です。トラックのキャビン部分の直後、荷台の裏側に固定されています。
通常8系統(1系統につき赤色ならLED2個、白色なら1個の制御が可能)の回路を持つインテリ電飾は、このセイフティトラックのために9系統(追加された1系統は白色LEDを4個同時に制御)に増設され、トラック全体で合計16個のLEDを制御しています。
回路の上にマイクロサーボがあるのがわかるでしょうか? これで電飾のon/offを制御しています。
後方からの見た姿です。
巨大なリアバンパーは黄色のウレタンフォームから切り出したもので、ボディのリアオーバーハング全体の補強と、さらにテールランプのリフレクタまで一体になっています。
この02年ヴァージョンでは赤白のステッカーを貼ってディテールアップしています。
キャビンの中にはシャシーに取り付けられたフラッシュ用の可動アームが見えます。
もう一つ『みてくれラジコン』的にこだわった点を紹介しましょう。
ThunderBowl500 では、指定燃料としてCOSMO OIL製のグロー燃料を使用します。
NASCARのオフィシャルフューエルといえばご存じ『UNICAL76』。
そこで COSMO OIL のマークを使って UNICAL76 の『NASCAR OFFICIAL FUEL』風ステッカーを製作してみました。ちょっとしたことなんですが、筆者はこういうのが大好きです。