上の画像がレースが行われる伊豆・修善寺にある日本サイクルスポーツセンターのオーバルピストです。複数の写真を組み合わせたため画像が歪んでしまっていますが、実際には図のようにきれいな長円型をしています。なお画像は'99のもので、現在は路面回収に伴いコース底の赤い部分との段差がなくなっています。
コーナー部分で最大45度、ストレートでも最小7度のカント(バンク)がつけられ、路面はコンクリートに特殊なペイントを施してサンドペーパーのような表面になっています。
本来はオリンピック競輪競技の練習のために作られたコースの環境・路面は日本のどこにも他になく、ワールドドローム開催日以外はR/Cカーを走らせることはできません。
図のピンク色の部分が、ピットエリアです。ピットエリアとはいえ、常に頭上に注意が必要です。
なぜかって? バンクを曲がりきれずにコースを飛び出したマシンが頭上から落ちてくる可能性があるからです。本当に。
2002年から安全対策のためにコース外周にネットが張られるようになりましたが、それでも飛び越えてくる可能性はゼロではありません。
練習走行やテストができないため、参加者たちはさまざまな方法でレースに備えるのです。
ワールドドロームの会場の雰囲気を感じ取っていただけるように、2002年から2007年までのレース風景を集めてみました。 それぞれ画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 |
| レースですからもちろん大会一日目の朝には車検が行われます。 車検待ちの行列は緊張するものですが、そんな時でも参加車の顔から笑顔が絶えないのがドロームのいいところ。 繊細なオーバルピストの路面を痛めることがないよう、車検では最低地上高の確保が特に厳重にチェックされます。 |
| これがワールドドロームのもう一つの主役、1周250メートル最大バンク角45度を誇るオーバルピスト。通称『グリーンモンスター』をコース内側から見たところです。 ワールドドロームの走行前には、撮影とドライバーズミーティングのために全てのドライバーがコース内側に入るのですが、初参加のドライバーはまずこのコースを見上げて緊張しまくるのです。 |
| ドローマーの旺盛な食欲を満たしてくれるのが、ケイタリングサービスの『東京堂』。 富士スピードウェイでもおなじみ名物の牛串はもちろん、ここでしか食べられないハンバーガーセットが絶品! |
| コースを取り囲むように設営されるピットの様子。 日差しを避けるためだけでなく、山の中の会場での2日間のレースだけに、突然の雨に対応するためのテントを設営する選手が増えています。 |
| ストックカークラスの接近戦の様子。 100km/hを超えるスピードでこんな激しいバトルが繰り広げられます。 とんでもないハイバンクをとてつもないスピードで走るワールドドロームですが、マシンのセッティングさえきちんとできていれば操縦はけして難しい物ではありません。 通常のツーリングカーでサーキットを単独走行するよりも遙かに簡単に、こんな超高速バトルを楽しめるのです。 |
| ドライバースタンドはこんな感じ。 通常のR/Cサーキットのようなドライバー台はありませんが、オーバルピスト自体が掘りこまれて作られているので問題ありません。 各ドライバーの後ろにはドライバーの視界に入らない部分のコース状況を教えるための『スポッター』と呼ばれるチームメイトが立っています。超高速で走るドロームならではの安全対策なのです。 |
| コース外周には安全のためのネットが設営されます。勢い余ってコースから飛び出したマシンはこのようにネットにからめ取られてしまう次第。 中にはこのネットすら飛び越えてピットエリアに達するマシンがありますから、整備中も気は抜けません。 |
| 超高速バトルゆえに、クラッシュは即マシンに大きなダメージを与えることになります。 割れたボディの間からフロントタイヤがのぞいているのが見えるでしょうか? |
| 各クラスの優勝者のために用意される銀製トロフィー。通称『銀トロ』。 5つあるうちの中央はミニカーをトロフィーに仕立てたトランザムクラス用の物です。 |
| 2007年の表彰式風景。 並んでいるのは左からRC World誌編集顧問の山崎氏・同編集長の大道氏・MCを担当してくださった宮城光氏。 ワールドドロームは、観戦だけでも楽しめるように毎年MCにも工夫が凝らされているのです。 そして3人の後ろにずらりと並ぶのは、抽選で参加者に配られるスポンサー各社からの賞品です。 |