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このボディは190mm幅ツーリングサイズです。シャシーにはRS4-Pro2にインナーボディを装着して使用しています。

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フォルクスワーゲン・アウディグループの傘下にあるスペインの自動車メーカー、セアト。彼らがWRカーのベースに選んだのは、初代VWポロをベースに設計されたコンパクトセダン、コルドバだった。
小さすぎるボディ・短すぎるホイルベース・長い前後のオーバーハング・乏しすぎる資金など、様々な不利な条件の中満足な戦績を残せぬまま2000年いっぱいでWRCにおけるセアトのワークス活動は終了した。

和歌山にできた巨大インドアサーキット・NRCスーパースピードウェイのグランドオープニングレースに参加するために製作したボディです。
しかし、今回は製作期間が短かった。
参加を決めたのはレースの10日前。しかもほぼ同時にThunderBowl500で使用するOfficial Safety Truckを作ることになり、実質このボディ製作にかけられる日数は五日ほどしかない、という状況でした。
これまで筆者は凝ったボディの製作には2週間の予定を取っていました。そのうち最初の3日間は、資料写真を穴の空くほど観察して細部にいたるまでその形状を頭の中に叩き込むことからはじめます。
今回はそれもなし。手持ちの資料を見ながらの製作となったことを、あらかじめお断りしておきます。


2000年までワークス体制でWRCに参加していたセアト・コルドバの、サファリ仕様車です。コースがストレート重視の高速コースのため、WRCきっての高速ラリー「サファリ」仕様車を選択しました。
サファリ仕様といえば、「アニマルガード」「シュノーケル」「ウィングライト」。この3つはモデルアップしなければなりません。
ベースはカールソン社製。ドイツからAORcドイツ支部の大久保さんに送ってもらいました。
突貫で作ることになったにもかかわらず、資料と付属のステッカーを見比べると「全然違う……」
呆然としました。ステッカーは'99モデルを再現してあったのです。'00とはシルバーの塗り位置がまるで違う。
やむなくボディは黄・シルバー・赤・黒(裏打ち)の4色塗りとなりました。

アニマルガード……実車では、鹿などの野生動物を轢いてしまったとき、エンジンまでダメージが及ぶのを防ぐためにつけられている部品です。ここはプラ棒材による再現も考えましたが、耐久性と製作時間を考慮して、2mm厚のポリカ板にステッカーを貼って処理することにしました。
画像はレース後に撮影したため、かなりステッカーが痛んでいます。……つまりアニマルガード本来の機能をも果たしていたって事?

ウィングライト。公道を使用するWRCの中でも、その道を封鎖しないサファリでは、当然一般走行車両との混走になります。その国の制限速度をはるかに超えて。
このウィングライトを装着・点灯することにより、ラリーカーは緊急自動車扱いとなるそうです。それ故『レギュレーションライト』とも呼ばれています。
コルドバのウィングライトはドアミラーと別体の筒状の部品で、その直前に取り付けられています。
再現するためには8mmのABS棒材を使用しました。5mmの橙色LED(消灯時はクリア・ホントは黄色に光るのが欲しかったんですが、売ってなかった)を埋め込み、3mmネジでボディに固定。
画像上が点灯状態、下が消灯状態。受信機のスイッチを入れると点灯します。
なお、ドアミラーはRS4Pro2用インナーボディに付属していた部品を使用しています。

最大の難関だったのがこのシュノーケル。
実車では砂埃や川渡り時の水をエンジンに吸い込まないように……ということで取り付けられている部品です。
シュノーケルは10mmのABS棒材(パイプじゃなく、棒材)から2分割で作っています。コンロであぶって曲げたり平たくつぶしたりして形を整え、3mmネジでボディに取り付けた後、間をフレキシブルホースで接続・シューグーで接着してあります。
フレキシブルホースは実車の配線類をまとめるための部品で、友人の春野さんが提供してくれました。

ヘッドライトのリフレクタは実車に似せるためにマグライトのリフレクタを一部カットして硬質スポンジに埋め込み、内側のライトハウス部分もアルミシールを貼って処理してあります。
デビュー戦のNRCオープニングレースには間に合いませんでしたが、後日インテリ電飾を組み込みました。