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LiPoバッテリーの取り扱いについて |
R/Cカーはただのおもちゃではなく、複雑な機械です。
その大きさからは想像も出来ないパワーを受け止めて高い性能を発揮し続けるためには、メンテナンスが欠かせません。
ここでは、故障になる前にトラブルの元を発見する方法や、メンテナンスのポイントなどをご紹介します。
極端に発熱が 大きい(共通) | RCカーのどこにせよ、触れないほど熱くなるというのはどこか異常です。 下のような場合、どこかの発熱が大きいと考えられます。発熱がどこに出るかというのは、それぞれ状況によって違ってきますが、まずこれをチェックしましょう。
この場合、走行音が異常に大きくなることが多いです。傷んでいる部品をチェックして新品に交換しましょう。 スロットル操作を丁寧に行うよう心がけましょう、その方がタイムも縮むはずです。また、他に対策としては、ギア比を下げるのも有効です。 |
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モーターが熱い |
『モーターのメンテナンス』の項で紹介する「再慣らし」などを行ってみてください。 540モーター・スポーツチューン以外のモーターなら、市販のコミュテータクリーナーでメンテナンスできる他、少々高価になりますがコミュ研磨機でメンテナンスすることもできます。 特に現在のRC用モーターは540モーターなどごく一部を除いて『進角』がついています。進角付きのモーターを逆回転させてバックさせると、特に強い火花が発生して発熱の原因になります。 |
バッテリーが 熱い |
通常の発熱の範囲であれば、バッテリーが一番熱くなるというのは理想的な状態だといえます。 ただし触っていられないほど発熱するとなると、異常です。上の共通ポイントに追加して、以下のポイントをチェックしましょう。
特にバラセル状態でカーボンシャシーを使っているような場合に、セルの端子が直接カーボンシャシーに触れているとショートします。 場所に関わらず、ショートは致命的なトラブルの原因になります。徹底したチェックをしましょう。 新しいバッテリーを購入するしかないようです。 |
アンプが熱い |
例えばアンプの説明書に『20Tまで使用可能』と書かれていたとしても、高いギア比を組んでいれば23Tモーターでもそのアンプの能力を超えた電流が流れてしまいます。(『オーバーヒート』の項で詳説) この場合は、上級クラスのアンプに買い換えるのがお薦めの対策です。ギア比を下げることでも一時的には回避することができますが、応急処置に過ぎません。 特に廉価版アンプでは劣化も早く、故障やトラブルも起こりがちです。 アンプが劣化や故障の場合はメーカーに修理を依頼するしかありません。『オーバーヒート』の項で詳説しますが、頻繁にヒートプロテクトが作動するような場合は、上級アンプに買い換えるのがいいでしょう。 |
どれもほとんど熱を持っていない | これは基本的には問題ありません。しかし手持ちのエクイップメントの性能を十分に引き出しているとは言えない状態ではあります。 この状態での走行に慣れたら、もう少しギア比を高くして走行してみるのも楽しいと思います。 |
チェック箇所 | チェック項目 |
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デフギア | デフギアは特に新しい部品を組み立てた直後の走行後には動作が悪くなることがあります。 左右のタイヤを逆方向に回転させて、ゴリゴリとかコツコツとかいう引っ掛かり感のある抵抗を感じたら、メンテナンスしましょう。 |
シャシー裏面 | シャシー裏面があまりに傷だらけになるようだと、その場所で走らせるには車高が低すぎる可能性があります。要チェックです。 |
サスペンション | クラッシュをした場合、サスシャフトが曲がるなどしてサスペンションの動きが悪くなっていることがあります。 またダンパーの組み立てが悪いとダンパー内に気泡が混入することがあります。 |
駆動用ギア周辺 | ギアに埃や砂粒などが挟まっていると、かみ合っているギアも含めて部品をダメにしてしまいます。よくチェックして、古い歯ブラシやつまようじを使って取り除いておきましょう。 |
作業前のボディです。フロント部分を中心にバキバキに割れてしまっています。 | |
まずボディの表裏両方についているゴミや埃を拭き取ります。 RCカー用クリーナーを使用する場合は、塗料やボディ自体を溶かしてしまう製品もありますので、まず目立たないところでテストしてから使用してください。 作例のボディは塗装の際に黒で裏打ちしてあるため、ボディ裏面は真っ黒です。 ボディの弱い部分には補強のために最初からグラスネットを張ってありましたが、度重なるハードクラッシュのため、その補強のフチを回り込むように割れが発生してしまいました。 | |
割れてしまったボディを元の状態に仮止めします。 ボディ塗装の時に使ったマスキングテープを使用し、ボディ表面から固定します。 接着力の強いテープを使うと、剥がす際にステッカーを一緒に剥がしてしまうことがあるのでマスキングテープを使用します。 | |
ボディ裏側から適当な大きさに切ったグラスネットを貼り付けます。 グラスネットには弱い接着剤がついていますので弱くですがくっつくます。ネットの網目をズラしていくことでかなりきつい曲面にもなじませることが可能です。 ネットの向こうに見えている銀色のパーツは、ヘッドライト電飾の反射板です。電飾用の配線も見えます。 | |
シューグーを塗ります。 チューブから直接だと大盛りになってしまうので、ネットの中央部に盛り上げたあとへらで伸ばすようにしてネット全体がシューグーで固まるように塗ります。 シューグーは30分程度で表面が乾燥しはじめますが、塗りつける厚さによって乾燥時間はことなります。筆者の場合は一晩おいて完全に乾燥させてからボディ表面のマスキングテープを剥がすようにしています。 |