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R/Cカーをコントロールする要と言えば、受信機・サーボ・アンプ(スピードコントローラー)の3つをまとめて呼ぶいわゆる「メカ」と、モーターです。
ここでは、R/Cカー製作の上でも少々面倒な部類に入るこれらの搭載作業のコツやポイントを解説します。
モーター側コネクターの+と−、アンプの出力側+と−。バッテリー側コネクターの+と−、アンプの入力側の+と−をそれぞれ1体1で配線する。比較的簡単に作業できる。 | モーター側コネクターの−、アンプの出力側−。バッテリー側コネクターの−とアンプ入力側の−を1対1で、さらにアンプの+側とバッテリー・モーターの+側を1対2で接続する。作業に多少のコツが必要。 |
作業に適したハンダごて | |
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ワット数 | 作業項目 |
15〜20W | 電子工作・電飾等 |
30〜60W | アンプ〜モーター〜バッテリー間の結線。モーター端子にコンデンサ・ダイオードをつける。 |
60〜100W | モーター缶にコンデンサ類をつける。 |
60〜100W こて先の太いもの | バッテリー(バラセル)にシャンテをつける。 |
こて以外の材料・道具類 | ||
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必 需 品 | やにいりハンダ/プライマ/こて台 これらは必需品です。特にこて台は、火災を防ぐ意味でもこて先をクリーニングするためにも必要です。 | |
あ る と 便 利 | アルミクリップ/ベンチバイス/軍手 これらの道具があるとハンダ作業が大変楽になります。軍手はこてを握らない方の手だけに使うので片方あれば十分です。 | |
作業手順 | ||
ハンダ付けする部品の両方に、プライマをつけます。 モーター缶の場合は、ヤスリで表面に傷を付けてからプライマをつけます。特にメッキや塗装されている場合、それらを剥がして金属の地肌が見えるようにします。 | ||
ハンダ付けする部分にハンダメッキを行います。 コード類の場合は中までハンダが染み込むので多めにつける必要があります。 モーター缶や端子の場合、表面で球になっているようではダメです。(すぐに取れてしまいます)半球状、または富士山型になるように、じっくり熱を入れます。 | ||
ハンダ付けする部品同士を押し当てて、ハンダ付けします。 この段階ではこて先にハンダをつける必要はほとんどありません。前の工程でメッキしたハンダを溶かしてなじませるように熱を加えます。 写真のようにペンチや小型のベンチバイス等で固定したり、アルミクリップで熱を逃がしたりすると楽に作業が行えます。 特に電子部品をハンダ付けするときは、アルミクリップで熱を逃がしてやると部品の破損や劣化が防げます。 |
モーターが回転すると電気的・電波的なノイズが発生します。 電気的ノイズは配線を通ってアンプに流れ込み、RCカーを操作するための電波に干渉してノーコン症状を引き起こします。 これを防ぐためにモーターに接続されているのが、右画像のノイズキラーコンデンサです。 米粒程度の大きさのコンデンサで、耐圧16V、0.1マイクロF程度のものを使用します。たいていはモーターに付属しています。 (540モーターはモーター内部にノイズキラーコンデンサをつないであります) このノイズキラーコンデンサは基本的にモーターに付属しています。もし最初からモーターに取り付けられていなければ、半田ごてを使用して自分でモーターに取り付ける必要があります。 ノイズキラーコンデンサは、モーターの+−端子間・+端子とモーター缶・−端子とモーター缶の、合計3つ付けるのが一般的です。なおノイズキラーコンデンサには極性はありません。 近年はモーターにごく小さなノイズキラーコンデンサと同等の役割をする部品が取り付けられているものがありますが、2002年3月現在、まだ十分な信頼性があるとは言えない状況です。『ノイズキラーコンデンサ不要』を謳っているモーターでも、万一のためにノイズキラーコンデンサを付けることをお薦めします。 | |
近年のハイパワーモーターは、発進時等大きな負荷がかかるときには瞬間的に40A以上の電流を流します。 こんな時、バッテリーが流せる電流量のすべてがモーターに入ることになり、受信機が消費する電気が足りなくなってしまって、結果としてノーコンを引き起こすことがあります。 これを防ぐためにアンプに取り付けられるのが、キャパシタです。 キャパシタには耐圧16V、容量1000〜4000マイクロFの電解コンデンサを使用し、アンプとバッテリーを繋ぐ+線と−線にハンダ付けします。 電解コンデンサには極性があります。間違って反対向きに付けると破裂することがありますので注意してください。 このキャパシタが必要な場合はほとんどの場合アンプに付属しています。ただし取り付けは自分でハンダ付けするしかありません。 | |
前進のみの高周波アンプを使用する場合、ノイズキラーコンデンサーに追加してショットキダイオードを取り付ける必要があります。 ショットキダイオードは、RCカーの世界では『ショッキーダイオード』と呼ぶことが多いですが、ここでは電子パーツ屋などでも通用する『ショットキダイオード』という言葉を使います。 ショットキダイオードは、モーターの+−の端子の間に取り付けます。ショットキダイオードには極性がありますので、 バック付きアンプ使用時に接続したり、極性を間違えて取り付けると、ダイオードがブローして最悪の場合は破裂してしまいますので注意して下さい。 現在のところ最初からショットキダイオードを取り付けて販売されているモーターはありません(バックで使えなくなるからです)。これはご自分で取り付けて下さい。ショットキダイオードは540モーターでも必要になります。 ショットキダイオードは特に23Tストックなどターン数の多い割にハイパワーなモーターに使用するとごく短時間(5〜10パック程度が目安)に寿命が来てしまいます。寿命がつきたショットキダイオードを使用し続けるとRCカーの性能が下がるだけでなく、アンプの故障に繋がります。特に23Tストックモーター使用時は注意してください。 ショットキダイオードは基本的にアンプに付属していますが、上に書いたように消耗品でもあり、またモーター交換の際いちいち付け替えるのも面倒なので、RC専門店か電子パーツ専門店で購入してあらかじめ予備のモーターにも全部付けてしまった方が楽でしょう。 |